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A-1:
中心座標軸:作品が設置されているYCAM・山口情報芸術センターの位置。
A-2
CPSの変化:この作品空間の上空に居る各GPSの番号と感度(0-100dB)が示され、GPSが移動した方向は軌跡となって現れる。(感度が強ければ明るく点滅し、この空間に及ぼす力も大きくなる。感度が低ければゆっくりと弱く点滅し、消えて行く。)
A: 位置 / 外部からの観測点としてのGPS衛星
重力と抵抗というテーマを考える上では、これらが働く位置とそれを観測する位置が重要になる。
私たちは本来主観という観測点しか持たない。 しかし、複数の観測点を集計することで、客観という観測点を、擬似的に作り出すことができる。
地球外から私たちの位置を計測するGPSの構造は、観測点や相対性の問題を考える上で興味深い。
GPSとはGlobal Positioning Systemの略語で、地球の軌道上に打ち上げられた衛星から発する信号を受信し、どの座標にいるかを知ることができる、カーナビで広く知られるシステムである。
 

fig.1 地球の表面に立っている私たちとは図のような距離関係にあり、地表の私たちからは非常に遠い観測点である。三つの衛星からの距離を測って、残りひとつで時間の誤差を修正する、つまり最低4つの衛星からきた信号を受信する必要がある。GPSが稼動するということは4つ以上の衛星があり、常に複数のGPS衛星が上空に存在している。